スランプだと思ったときに読んでください。挫折して、負けっぱなしにならないために、思い出してほしい一つのお話
こんにちは、シュウです。
いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。
以前から、新しい学ぶことの重要性についてお話してきました。
よろしければ、そちらも見てください。
はじめてのことにチャレンジするときに重要なたった一つの心の習慣
さて、新しいことを学びはじめてもうまくいかないこと、よくありますよね。そして、挫けそうになるということも。そして、わからない・理解できない・うまくいかない。
そんなときどうすればよいか、説明します。きっと解決しますよ。
家の中をのたうち回る、奇声をあげる。キョエー
などなど、気が狂いそうになるでしょう。
そんなときに、ちょっと思い出してほしいことがあります。あなたには、こんな経験がありませんか。
困っていたときに、悩んでいた、わからないでいたことがフッとわかったと思うときが。例えば、上司に無理難題をふられた、こどもがいうことを聞かなくてしょうがない、またまた受験生なら、あの問題がわからない。そんなとき、
「あっ、わかった。」
なんてことありますよね。
歩いていて、買い物をしていて、ご飯を食べていて、そんなことがありますよね。
アルキメデスは、アルキメデスの原理を発見したとき、ユーリカ(わかった)と叫んだといいます。このときにお風呂にいたらしいですね。
そう、この話の重要なポイントは、2つです。まず、一つ目に問題にいったん本気で向かって、悩んだことがあるもしくは、考えたことがあるということ。
そして、2つ目に、その問題を実際に考えていないときに、わかるということ。
いわゆる無意識的に、解決してしまったということです。
さて、ここで、二十世紀の偉大な哲学者ラッセルに登場していただきましょう。
ラッセルは、哲学者・思想家として活躍していた人です。数学の基礎づけに関わり、そしてまた平和主義者で、ラッセル・アインシュタイン宣言という反核運動をしていたとのことです。
ラッセル幸福論からの引用です。
先の無意識をラッセルは、うまく使っていたようです。
ラッセル幸福論(岩波文庫)の第5章83ページです。
いきます。
以下引用
たとえば、私がある相当むずかしいトピックについて書かなければならないとする。その際、最上の方法は、それについて、ものすごく集中的に-それこそ私に可能な限りの集中力をもって-数時間ないし数日間考え、その期間の終わりに、いわば、この仕事を地下で続けよ、と命令することである。何ヶ月かたって、そのトピックに意識的に立ち返ってみると、その仕事はすでに終わっているのを発見する。このテクニックを発見する前は、私は仕事が一向にはかどらないのにやきもきしながら、その間の数ヶ月を過ごしたものだった。そんなにやきもきしたところで、それだけ早く解答がでるわけではないので、その間の数ヶ月は無駄に費やされてしまった。しかし、今ではその間、別の仕事に専念することができる。
引用終了
良い文章だと思いませんか。実は、ラッセルは名文家としても知られています。実際ノーベル文学賞を受賞しています。
この本は、非常におもしろいです。生活の智恵がたくさんありすぎです。
この部分なんかを見ると、ラッセルでさえ、あらゆることをスラスラやっていたわけではないんですね。裏ワザを発見するまでは大変だったようですね。
ちなみに私は、この本の英語版The conquest of happinessをテキストに学習コーチをやっていたりしてもいます。
おーっと脱線しすぎました。すみません。この本には、他にも良いことがたくさん書いてあります。私が評価するのも、変ですが、是非読んでください。
それで、ラッセルもむずかしいトピックについて考えるときは、さきに書いたような裏ワザをやっていたのですね。
実は、多くの科学者や哲学者その他学者たちは、この裏技を使っているようです。最近でこそ、マーフィーの眠りながら成功するとか無意識を使ったなんたらだとかが流行っていますが、こういった科学者たちは、無意識を科学的に捉えていたわけではなく、生活の智恵として使っていたのですね。
おもしろい。
さてわからないことできないことがあったときどうすれば、良いか。簡単です。ラッセルと同じことをすれば良いのです。実際私もしています。
まずは、問題・わからないこと・理解できないことに意識を集中する。どうしたら、できるようになるかーぐっとかんがえる。
そして、地下で仕事をせよと命令する。最初は信じられないかもしれませんが、できるようになります。
最後に意識的に立ち戻ってみる。
何事も一朝一夕にできるようになるのではないですよ。
ぜひ、実践してみてください。
なお、ラッセルはむずかしいトピックを考えていたかもしれないけど、自分たちの問題は簡単だよっと思う人。要注意です。人によってもののむずかしさは当然違います。その問題に取り組んでいるときに、わからなければ、それがむずかしいのです。ぜひいろいろなことに使ってみてください。