なぜ、「あたまがわるい」ということばは、日本を滅ぼすのか。
こんにちは、シュウです。
いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。
さて、今日は、少しタイトルを過激に書きすぎたかと思います。ただ、本当にこの「あたまが悪い」という言葉は、危険です。破壊力抜群です。
なぜ危険なのか、説明していきます。そして、こういう言葉を今後なるべく使わないようにしていただきたいと思います。
まず、この言葉「頭が悪い」という言葉を使っている人の心の底で信じていることがあります。
なんだと思いますか?
それは、人間の能力は、遺伝子によって、つまり生まれつきによって決まっているということです。
このことを信じています。
そして、それ自体は特に問題は、ありません。それは、生物だから個体差があるのは、当たり前だからです。
しかし、それが、人間の頭の能力(記憶力、想像力、地頭力などなど)は、開発できないと考えるようになると危険思想になります。運命決定論は、危険です。
これは、何故だと思いますか。
簡単にいえば、遺伝子や生まれによって運命が決まっていると考えると、人間は努力する気が失せるからです。これは、最悪です。この努力する気が失せるというのは、一番最悪です。
新しい能力は、どのようにしてつくのでしょうか。
はじめてのことにチャレンジするときに重要なたった一つの心の習慣
失敗の本質がそもそもポジティブなものである理由 - 現代版:賢者への道
などの記事でも書いた通りです。
新しい今までできなかったことをやることで、失敗しながら能力が上がっていくのです。ということは、最初チャレンジするときは、当然できません。でも、自分がこれからやることができるようになると信じるから頑張れるのです。
しかし、新しいことをやる際にこう言われたらどうでしょうか。
お前には、「才能がないからやめたら」、「今までのデータから言って君は〇〇大学には入れないよ」
こういったことを言われたらどうでしょうか。
二種類います。
このとき、自分に自信があり、自分のことを頭がいいと思っている子どもの場合、お前が頭わるいんじゃないの、俺ならできると思います。私ならできると思います。
このとき、自分に自信がなく、頭が悪いと思っている子どもの場合、やっぱそうか、私には無理なんだなと思ってしまいます。じゃあ、もっと目標を下げるかといってやりたいことをやめてしまうのです。
そして、この子自信がない子は、無意識的に、チャレンジすることを避けてしまいます。すると、当然自分の出来る範囲のことしかやらないので、能力がさほど上がらず、そして、何故自分が漠然とした何か満たされない思いを抱いているのかわからないまま、もしかしたら一生を終えるかもしれません。
なので、この頭が悪いという言葉を指導者は、絶対に使ってはいけません。やりたいということがあるのであれば、その手助けをしてあげましょう。
具体的には、目標達成をするための方法や情報を探しに行きましょう。頑張って探せば大抵のものは、見つかるはずです。
例えば、記憶力、想像力、その他もろもろの能力は、ある程度確立された方法でトレーニングを行えば、かなりの程度、上げることができます。いわゆる地頭力というのも、問題なくあげることができます。
実は、頭が悪いという言葉を使って人が何かをやるのを妨げる人の中には、問題解決がめんどくさい、情報収集がめんどくさいという心理があります。
そして、たいした経験もしていないのに、自分の経験してきたこと、見てきたことがすべてだと思ってしまうのです。
失敗をしないようにと、その人を思う気持ちがかえって、その人のためにならないこともあります。
少し耳の痛い話かと思いますが、かかせていただきました。
勉強ができない人の気持ちがわかるようになるためにしているたった一つの習慣
の記事に書いたようにやはり、いろいろなことを学び続けていくことが大事ではないでしょうか。
ちなみに遺伝子が能力を決定するのか、環境が決定するのか、私はどちらも関係あると思いますが、自分でコントロールできるもしくは、指導する側がコントロールできるのは、環境だけなので、遺伝子について考えるのは、教育上無意味ではないかと思います。
やわらかな遺伝子などの書籍にそういったことが書いてありますので、少し読んでみてください。