賢者への道

長期的に考えて人生を征服することを企むあなたへ

叱るときに必ず考えなければならないこと

こんにちは、シュウです。

 

いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

 

今日は、叱るときに注意することについてお話します。

 

最近では、こどもを叱るアプリなども出ているようですが、やはりこどもの様子をよく観察して叱ることが一番です。また叱るというのは、人生のいろいろな時に必要になると思いますので、この際に一度考えておいてください。

 

よく子供が悪いことをして、怒ったりしますよね。例えば、静なホテルのラウンジにあなたとこどもがいます。結構、静かなところです。まわりには、落ち着いた感じのお客さんが多い。

 

そして、こどもが騒がしい、わがままを言いまくっている。

 

このようなとき、「人前で騒いじゃだめーっ」と本気で怒ると思います。当然ですよね。だって他の人の迷惑なんですもん。

 

ただ、こういった場合に一つ注意していただきたいことがあります。

 

それはなにか

 

 

もしかしたら、将来人前で発表をすることを怖がる人に将来なってしてしまう可能性があるということです。

 

日本人は、人前で話すときによくもじもじしていると言われます。人前で話すと何か人に言われるのではないかと恐れているのです。

 

 

これは、脳科学の話なのですが、その人の無意識の行動を決定しているのは、強い情動を伴った記憶だという実験結果があります。これは情動と記憶の脳科学という本に詳しく書いてあります。

 

これをもとに考えれば、先の話では、人前で騒ぐと小さいころものすごい怒られた、恐怖の記憶が、人前で将来発表をするつまり騒ぐときに、よみがえってきて、やばい怒られると無意識に考えてしまうのです。

 

この情動と記憶という観点から考えるといろいろなことがわかります。例えば、勉強をしていて間違えてしまって、それをみんなの前でバカにされてしまった。または、先生になんでお前は、できないんだと言われた続けた生徒はどうなるでしょうか。そして、失敗して上司に怒られ続けた部下はどうなるでしょうか。

 

 

当然、誰かに自分の答えを言うのを怖がるようになるでしょうし、また部下は上司に報告したくなくなります。

 

つまり、コワイという情動がまた嫌なことがあるという記憶を引っ張りだすのです。

 

 

では、こうならないために、教え指導する立場であるあなたは、どうすればよいでしょうか。

 

 

基本的に怒りたい気持ちがあるのは、わかりますが、そこをぐっとこらえて、怒った理由を話し合うようにします。

 

まずは、こどもの気持ちに共感してから、かならず

 

 

今なぜ、それをしてはいけないのかという理由について話しあうようにしてください。そして、良い悪いは状況や条件によって変わると伝えましょう。

 

少しわかりにくいですか?

 

それでは、ホテルの例で説明します。

 

こんな静なホテルで大声を出しちゃいけないんだけど、どうしてだと思う。

 

こどもは、「うーん。わからない。いけないからいけない。」と言うかもしれません。

 

そこで、あなたは、「このまま大声出し続けていったらどうなると思う。」と聞きます。

 

こどもが「他のお客さんがイヤな気持ちになる。」といったらしめたものです。

 

あなたは、「そうそう自分もうるさくされたらいやでしょ」といいます。

そして、あなたは「それが理由よ」と

 

このような会話を繰り返すことによって、こどもは、自分以外の他の人への関心が向くようになります。

 

さらに、ホテルの従業員達がどう思うかとか、ホテルは、基本的に静かにゆっくりできるところであるといったサービスを提供しているのではないかと考えさせることができれば、経済感覚も同時に養えるようになります。

 

これは、こどもも大人も同じことだと思います。

 

基本的に、人が同じ行動をしても善いときと悪いとき両方の場合があります。状況によって善悪は変わってしまうのです。

 

教育では、育成される側が自分で判断できる基準を学ぶことが大事で、新しい状況に出くわしたときに、適切に判断できる力を養うことが大事です。ぜひ、判断基準や理由を話合うことで、そういった力を身につけていってください。

 

こういう問いかけをすること自体あなたにとっても得です。いろいろ気づかなかったことに気づくようになります。

 

早いうちからそういった力を身につけることで、判断力を身につけられます。今気づいた人は少しずつ毎日やっていきましょう。

 

ちなみに、あまり小さいこどもは、そもそも静にしなければならないところに連れて行かないほうが良いでしょう。ある程度分別がついてから、そのようなところに連れて行って、いろいろ説明してあげるのがいいのではないのでしょうか。