賢者への道

長期的に考えて人生を征服することを企むあなたへ

考えるとは何をすることなのか?実はあなたは無意識にやってしまっている。問題発見をする最強の技術とは?第二弾

こんにちは、シュウです。

 

いつもブログを読んでいただいてありがとうございます。

 

今日は、前回の記事

 

考えるとは何をすることかわからないあなたへヒントです。問題発見をする最強の技術とは? - 賢者への道

 

をさらにわかりやすくしてお伝えします。

 

前回は、「有性生殖の生物」はなぜいるのかというのを例にとり、

 

「問題発見をするとはどういうことなのか?」

 

を説明しました。

 

しかし、このような例でなくとも、実際に皆さんは、実はもう既に考えることをやっているのです。しかも、かなり日常的にうまく問題発見をしています。

 

「え、そんなことあるの?」と思われるかもしれません。

 

その場合、迷わず「実際に問題発見できています。日常的に!」と私は言います。

 

ですので、その日常的に行っていることを仕事に活かしたり、勉強に活かしたりすればよいと思います。

 

当たり前に出来過ぎていることは、あまり意識に上がりません。ここが多くの人にとっての落とし穴になっているのです。

 

この記事を最後まで読めば、きっと手がかりが得られるはずです。

 

 

では、話に入りましょう。

前回の記事では、

考えることの重要な側面は、問題を発見するということであると述べました。

 

そして、その本質は

 

自分の今まで身につけてきた知識と新しく入ってきた知識を比較して、その差に気づくこと

 

そして

 

その差について思いを巡らせること

 

が問題を発見する行為であると述べました。

 

 

さて、この件ですが、皆さん日常的にしていませんか?

 

「うーん、していないな」「私は、新しい知識なんて身につけてないな」「勉強うまくいっていないしな」

 

などいろいろなことが思い浮かぶかもしれません。

 

大丈夫です。みなさん、日常的にかならずしています。

 

 

それは、どんなときか?

 

知らない人と話をするときです。

 

学校や仕事場その他、店員さん、いろいろな人と話をしますよね。

 

その時のことを想像してみてください。

 

想像しましたか?

 

あなたは、相手のことを全力で理解しようとするのではないでしょうか?もちろん、自分が望んでその人と会っていたり、魅力的な人物ならなおさらです。会いたくない人と無理やり会わなければならないときは、今回は、そのような人は想定しません。

 

 

そして、たくさん相手と話をします。このときは、情報をとっている。知識を得ていると考えられます。

 

そして、話をつなげるのがうまい人は、相手との共通点を探ろうとします。こうすると、お互い仲間だという意識が得られるからです。このようにしてうまい人はモテるのです。

今度この手法を使ってみてはいかがでしょうか?

 

っとは、いってもそれだけでは、やはりいけません。

 

「私達、似ているわね。」「一緒だね」だけでは、お互い理解しあえません。そもそも、それは話を合わせすぎでしょー。

 

それで、まともに話していくと、きちんとお互いの考え方が違うことがわかってきます。もちろんそれを生み出した、環境もそれまで生きてきた経緯も違うことがわかります。

そして、相手の話を聞いてなるほどと思った経験があるでしょう。

 

そこで、よりハッキリと私自身と他人の違いがよく分かるようになってきます。

 

そして、あなたは、その人の徐々に理解するのです。長く付き合えば付き合うほど、相手の理解不能な部分つまり差が出てきて、そしてそれをなんとか解釈して、という形で人間は相手を理解していきます。

 

「なんで、こういうことを言うのか?」「なんでこういうことをするのか?」という疑問に一つ一つ整合的になる答えを無意識に見つけているのではないでしょうか?

 

今の例でわかる通り、相手を理解するということは、すでに考えることをしているということがわかります。おそらく、これだけの長い文章を読む能力がある方はすでにそういった経験はお持ちだと思います。

 

 

さて、次の例です。もしかしたら、こっちのほうがわかりやすい方もいるかもしれません。

 

簡単に考えることができるようになる例として、

 

海外に行くという方法がありますね。これでもうわかったかもしれません。

 

よく海外に行くと、カルチャーショックを受けるといいます。

 

これは、どういうことか?

 

日本にいると日本人のものの考え方の習慣というのが、完全に無意識化されて、毎日の生活を過ごしています。

 

例えば、あなたが

 

町でブサイクな赤ちゃんを見たとします。

 

そして、あなたは内心で「ブサイクな赤ちゃんだなー」と思ったとします。

 

ただ、そのときどうでしょう?お母さんに、この子かわいいでしょう?と聞かれたら?

 

たぶん、あなたは

 

「かわいいですね」と答えるでしょう。

 

これは、あなたが心のなかで思っていることと実際に違うことを言っている。つまり客観的には嘘をついていることになりますが、日本ではそうするのが普通です。

 

これが、同じことをヨーロッパのどこかでやったならば、「お前は嘘つきだ、ブサイクなものはブサイク」と言わなければならないと言われて、人間としての信用をなくしてしまうこともあります。

 

このとき、うそつきだと言われるとめちゃくちゃショックですよね。

 

そして、あなたは

 

「なぜだろう?」と思いますね。

 

ほら、問題を発見しました。

 

つまり、日常的に身についた思考(日本人のコミュニケーションスタイル)と、それと違う思考の仕方(ヨーロッパ人のコミュニケーションスタイル)のズレや差を否応なく、知らされて、なぜだろうと思うつまり問題発見をしたということです。

 

そして、人によっては日本人とヨーロッパ人の考え方の違いはどうして出てくるのか?歴史的なことか?それとも地理的なことか?などいろいろ出てくるでしょう。

 

大事なのは、自分で当たり前だと思っていたことが、本当は当たり前ではないと気づくこと、そして、それが不思議だなーと思うことです。

 

 

 

みなさん今までの例で見てきたように、実際には、すでに考えること問題を発見することをやっているのです。つまり、脳みそは勝手にやっています。

ですから、

 

「私に考えることなんてできない」

なんて言うのは、間違った認識だということに気づいてください。

 

 

さて、では、最後になぜ上の2つの例では、そういうことができて、仕事や勉強などではできないのかという疑問が残ります。

 

それは、簡単です。

 

仕事や勉強で、必要な知識や情報に対する慣れが圧倒的に不足しているからです。

 

自分のことは、毎日のように接しているので、慣れがあります。なんとなく言葉にできなくても、自分のイメージがあります。

 

また、日本の文化の中で生きている人は、それに対する圧倒的な慣れがあります。言葉にできなくても、感覚でわかっているのです。

 

一方仕事や勉強に関しては、どうでしょうか?慣れが圧倒的に少ないのではないでしょうか?嫌だと思っていても、最初は鼻をつまんでやってみてください。

 

そして、そこに新しい知識を加え続けていく。しかも、自分との意見の違う知識をいれていく。そうすることで、自分にカルチャーショックをおこしまくり、自分に考えるきっかけを与え続けていください。

 

 

最初は、下手の考え休むに似たるです。

 

頭の中に比較対象がないので、一人では何も考えられない状態です。

 

どんどん知識をいれまくり、比較対象を増やし続けてください。

 

あなたは、死ぬほど賢くなります。

 

ちなみに、比較文化論として、面白い本を一冊あげます。これを読むと、問題を発見するということがどういうことか?著者が、日本とドイツを往復してどのようにして、2つの国について問題を提起し、それに対して答えたかが書いてあります。

読者はこれを読むと、そういった思考の経験を追うことができるでしょう。面白い本です。